日本ではまだまだ数は少ないですが、M&A(企業売却・企業買収)が増えつつあります。理由の多くは後継者不足ですが、積極的に業績を拡大するためのM&Aというのも増えつつあります。さらに人材不足を解消や海外進出のために使っている事例も多く見られます。日本の場合、大手企業は海外進出のためにM&Aを積極的に行っています。広告業界で言えば電通グループはかなり積極的にM&Aを行っています。

M&Aというと中小企業では関係がない、と思いがちですが実はそうではありません。今や中小企業でもM&Aを積極的に活用することができるのです。

中小企業が利用しやすいM&Aとは

まず、中小企業が利用しやすいM&Aとはどういったものでしょうか。主に行われているのは下記のパターンかと思います。

  • 閉店・閉鎖を検討する前に行うM&A
  • 売上拡大のためのM&A
  • 人材採用のためのM&A

一つずつ説明しましょう。

1:閉店・閉鎖する前にM&Aの検討を

1つ目のパターンが閉店・閉鎖をする店舗がM&AでWin-Winになれるというパターンです。売上減少、人材不足やオーナーが高齢で閉鎖しなければならない飲食店や小売店、サービス店など少なくありません。そんな時に売却することで、上手に撤退することができます。

実際、閉店・閉鎖をするのは簡単ではありません。保証金は戻ってくるにせよ、原状回復や粗大ごみ等の処理、スタッフの解雇など、様々な後処理が必要になり、閉店・閉鎖する際に多大なコストが発生します。このコストがかかるからやめられないというオーナーもおられるでしょう。

M&Aであれば閉店・閉鎖に関わる費用を押さえる事ができます。すべて交渉次第ではありますが、備品・消耗品の処理費用は発生せず、そのまま引き継ぐことが可能です。スタッフも解雇する必要なく、そのまま引き継がれます。さらに売却した収益を得られますし、うまく行けば保証金も戻ってくるでしょう。

閉店・閉鎖をする場合には売上が減少したり、人材不足だったりすることもあり「売却できないんじゃないか」と思われるかもしれません。しかし赤字であっても買収して新たなノウハウで運営すれば黒字化することも可能ですし、規模が大きい企業であれば、また違ったやり方で運営されるでしょう。看板を変えて行うこともあるかもしれません。

マイナス要素があったとしてもM&Aの可能性は十分あります。セカンドチャンスでも事業見直しのために赤字になっていた店舗を他社に売却する仲介をしたことがございます。まずは閉店・閉鎖ではなくM&Aを考えてみましょう。

2:売上拡大にM&Aを用いる

2つ目に、M&Aがよく用いられている事例として、売上拡大・業務拡大を考えて行う場合があります。電通の事例を上記で紹介しましたが、電通の場合は海外の企業をM&Aすることで、海外ビジネスに進出しています。自社で海外事業所を設立するという方法もありますが、それではスピードも遅いですし、そもそも地場にネットワークがない状態で成功する可能性はありません。M&Aでスピードや地場のネットワークを買っているわけです。

中小企業もまた売却・買収両方ともにM&Aで売上拡大・業務拡大を行う事が可能です。

例えばWeb系・IT系の仕事をされている企業が、飲食店をやろうとすることは少なくありません。飲食店を一から始めるのは非常にリスキーです。1年で半分近くが閉店すると言われています。M&Aを使えば、費用はかかりますが従業員・顧客がすでについているビジネスを購入できるので、最初から黒字で運営することが可能です。

売却する側から見れば、売上を上げたいと考えている同じ業界の企業に売却することで、売却を得て新しいビジネスにチャレンジすることもできるでしょう。購入した企業も新たな販路を獲得し、買収によって売上高を増やす事が可能です。

3:人材採用のためにM&Aを用いる

3つ目が人材採用のためにM&Aを用いる場合です。昨今、人材不足と言われている中、M&Aで採用を補填しようとする動きがあります。特に重要な人材を手に入れるために、行う場合があります。

例えばIT業界はずっと人材不足です。IT系の人材を採用するにもなかなか応募が来ないですし、紹介会社を使っても厳しい状況です。そこで地方の中小のIT業界を人材ごと購入し、人材不足を補うパターンがあります。

また、他にも特別な資格を持っている人を採用するためという場合があります。介護関係であればサービス管理責任者を持っている人を、薬局なら薬剤師が必要です。自分自身はお金があっても資格がない場合、このような資格持ちの企業や店舗をそのまま買収すれば、営業が可能です。

M&Aはスピード感のある経営には必須

ウェブマーケティングを支援するセカンドチャンスで、M&A案件を取り扱っているのを不思議に思われる方も少なくないと思います。しかし、ウェブマーケティングにしてもM&Aにしても、現代の企業経営に求められているのはスピード感のある経営です。

他社よりも早く仕掛けて、スピーディーに良い・悪いの判断を下し、進出・撤退についての決断をくださなければ、企業倒産してしまう時代です。ウェブマーケティングを用いて早く売上を上げたり採用を促進することも大事ですが、より大規模に行うのであれば、M&Aのほうが向いている場合もあるのです。

スピード感のある経営が必要な昨今、M&Aも一つの手段と考えてみることをおすすめします。