
SEO対策を調べていると最近では当たり前のように「コンテンツが大事」ということが書かれている事がわかるでしょう。Googleもコンテンツを重視する方向に舵を切っており、「ユーザーに役立つコンテンツが重要である」とされています。
さて、では「ユーザーに役立つコンテンツとは何なのでしょうか?」これを考える上で外してはいけないのが「ユーザーとは誰なのか?」です。特に企業に必要なSEOとして「ユーザーとは誰なのか?」を考えなければいけません。
PVだけ増えれば成功ですか?
ネットに多く出ているSEO対策についての話は間違っているものもあります。ですが最近はかなり誠実なSEO対策に関するお話を書かれているブログやウェブサイトも増えてきました。ですのでその内容を信じても問題ないでしょう、多くは良質なコンテンツを書こうと書かれているでしょうから。
ですが企業の場合はもう一歩先を考えたほうがいいでしょう。SEO対策で良質なコンテンツを書くと言うのはその通りです。そしてユーザーの求めている情報とは何か?を分析・考えて、コンテンツを新たに追加していく…そうすれば自ずとアクセスがアップしていくでしょう。多くのユーザーが見るサイトになると思います。
ただし、どういう人が見ているか?はすごく大事です。例えばあなたの会社が扱っている商品がレンタルサーバーだとしましょう。その場合、レンタルサーバーを使ってくれる可能性のあるユーザー(=見込み顧客)に見てもらえるコンテンツでなければ意味がありません。女性用アクセサリーのECサイトなら、アクセサリーを買ってくれる女性が見てもらわなければ意味がないでしょう。
PV・アクセスを増やすためにSEO対策を行うのは当然ですが、そのPV・アクセスの中身を気にしなければ企業のSEOとしては成功しないでしょう。
貴社の商品・サービスを買ってくれた人はどんな人?
「PVは上がってきたけれども、全然売上が上がらない」という状況にならないために、貴社のユーザーは誰か?を考えなければいけません。
そこでどのようにユーザーを考えるか?ということですが、今まで貴社の商品やサービスを買ってくれた人、とりわけよく買ってくれている人(ロイヤルカスタマー)を参考にしましょう。分析する際には「デモグラフィック」と「サイコグラフィック」の両面から見ていき、どのようなユーザーかを考えてみます。
デモグラフィックは年齢や性別、職業、年収、学歴などの属性情報になります。例えば30代女性、短大卒の正社員もしくは契約社員として働いている都心部で一人暮らしの女性というような情報がデモグラフィックです。
対するサイコグラフィックは心理的特性のことで、価値観や好み、ライフスタイルや性格などのことを指します。例えばお弁当などの中食をよく購入し、コスメ情報に精通していて、結婚を考えている彼氏がいる女性、と言ったようなものです。
このようにデモグラフィックとサイコグラフィックの両面から自社の商品をよく買ってくれているユーザーを定義します。BtoBの企業の場合は企業規模や業種・業界、部門などから分析すると良いでしょう。そうすれば自ずと「自社の商品を買ってくれるユーザー(=SEOでターゲットにすべきユーザー)」というのが判明します。
ターゲットユーザーの欲しい情報を探る
あとはターゲットユーザーが必要な情報というのを収集し、コンテンツに落とし込むことになります。必要な情報とはどういうものか?ですが、直接ユーザーにヒアリングできるBtoBの場合は営業担当の方がヒアリングする、もしくはアンケートなどに答えてもらうというのもいいでしょう。アンケートはECサイトで購入していただく際にもとれますので、ECサイト運営でも使えるでしょう。
またアクセス解析から導き出すことも可能です。これは過去にあった事例ですが、ある工務店のアクセス解析を行ったところ「事例紹介」の部分にアクセスが集中していました。また、アクセスが集中しているだけでなく、1アクセスで多くの人が事例を隅々まで長い時間をかけて見ていることがわかりました。つまりユーザーは施工事例に興味があるわけです。そこから施工事例とそれに関連したコンテンツを作っていくという方針になりました。
自社の真のユーザーがわかり、真のユーザーが欲しい情報がわかればコンテンツを提供していくことが企業のSEO対策では求められるのです。